Cosmo-Eggs|宇宙の卵[日本語版]
著者:下道基行、安野太郎、石倉敏明、能作文徳、服部浩之
デザイン:田中義久
本体価格:3,500円
体裁:規格外・リング製本・172頁
ISBN:978-4-86480-041-9
2019年7月発行
私たち人間は、産業革命以降、異常な勢いで地球上に都市生活の場を拡張し、環境に大きな影響を及ぼすことで様々な動植物を絶滅の危機に追いやっています。しかし地球の大きさや生成の時間を考えると、その営為はとても小さな活動でもあります。惑星スケールの時空間において、人はいかに動植物や土地と関わり生きていくことができるか、この未来を生きるための問いを、「津波石」という津波によって運ばれる巨石に仮託しながら、美術家、作曲家、人類学者、建築家、キュレーターという専門分野の集団(コレクティヴ)で考えていきます。
第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展・日本館展示「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」(2019)開催に合わせて刊行した本書は、展示風景やそこにいたるリサーチの過程を、豊富な写真や実際の資料(地図や楽譜、調査資料)を折り込みながら1冊に綴じ込んだコンセプトブックの日本語版です。
出品作家=下道基行・安野太郎・石倉敏明・能作文徳、キュレーター=服部浩之、デザイン=田中義久。Case Publishingより英語版も同時刊行。
LIXIL出版:
https://www.livingculture.lixil/publish/864800419/
Cosmo-Eggs|宇宙の卵―コレクティブ以後のアート
著者:下道基行、安野太郎、石倉敏明、能作文徳、服部浩之
アートディレクション&デザイン:田中義久
デザイン:山田悠太朗
編集:柴原聡子、網野奈央(torch press)
編集協力:橋場麻衣
アーティゾン美術館で行われる第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館帰国展「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」に際して、本展の内容をつぶさに振り返り、またそこから発展させた様々な現代におけるトピックを、作家自身や、多彩な表現者との対話によって再考する一冊。
「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」参加作家による論考、インタビュー、展示風景のみならず、日記形式の制作プロセスや参加作家による振り返り座談までを収録。また2022年に開催されるドクメンタ15のディレクターを務めるルアンルパのアデ・ダルマワンや、新しいエコロジー思想を唱える哲学者・思想家の篠原雅武らを迎え、現代美術において注目を集める様々なトピックを考察しています。エッセイにおいても、文化人類学的な視点を含んだアプローチや、音楽と美術の境界、物質として残らない作品や展覧会のアーカイブなど、それぞれが現在的な美術の問題を扱っています。
現代の神話が生まれるとき、作家は何を考え、実践したのか──。ひとつの展覧会から広がる可能性の数々、あるいはコレクティブとしての意義を共に考えることで、同時代を生き抜くための指南書となるでしょう。
$20.24 (+tax) / ¥2,300 (+tax)
判型:257 × 182 mm
248頁
発行日:2020年4月19日 第1版
言語:日本語/一部英語
ISBN:978-4-907562-20-5
発行:torch press:
https://www.torchpress.net/product/1754/